タブレットで授業が受けられる家庭学習
出来ないことは続かない、出来る事だから続く
家庭学習が続かない理由はいくつかあります。
中でも見落とされがちなのが「出来ない事をしようとしている」という事です。
- 理解出来ていない内容を勉強しようとしている
- 最初から長い時間設定で勉強しようとしている
そもそもすんなり勉強が出来るなら、勉強が苦手ではありません。
いきなり何時間も机に向かえるなら、勉強が出来ないと悩むこともありません。
出来ることから少しづつ「理解を深め」「勉強量を増やして」行けばいいのです。
何事にも言える事ですが、無理は続きません。
楽に出来るから習慣として定着するのです。
まずは習慣化、時間や内容は問わない
一番大切なことは、家での勉強を習慣化するということです。
「それが出来たら苦労はしない」とお叱りを受けそうですね。
でも中身はなんでも良いのです。
最初は問題集1ページでも構いません。
5分、10分でもOKです。
毎日1時間などと高いハードルを設定してしまうからです。
短時間でもいいから机に向って勉強する習慣を付けることが大切です。
勉強時間は長ければいいというものではありません。
同じ内容なら短時間で終わる方が効率的です。
教材もひとつの項目が
10分〜15分で終わるものが理想です。
実際に15分集中して勉強に取り組むのは学習習慣のない子にはハードルの高い話です。
- 1分集中して解く × 15問
- 3分集中して解く × 5問
小さな集中の積み重ねを増やしていくイメージです。
そのひと固まりが15分1セットです。
実際に15分集中できれば大したものです。
10分〜15分程度で終わる内容だと苦にならないので
自然にもう1セットやっておこうかとなってきます。
1セット15分を2セットこなせば30分勉強したことになります。
4セットこなせば1時間です。
トータルの学習時間は伸びていく傾向にあります。
家庭学習の習慣を根付かせる時、質と量を同時に求めても上手く行きません。
そもそも勉強することに慣れていないのです。
最初は日々決めた課題をこなすだけでもかまいません。
量をこなすことが大切です。
最初は量をこなすだけでもいいのです。
質は後から上がってくる物です。
一定量をこなすと質は上がって来ます。
信じて待ちましょう。
家庭学習に失敗している例の多くが親が完璧を求め過ぎている事にあります。
問題集やプリントを全て理解させようとしてしまいます。
難しい問題は解けなくてもいいのです。
乱暴な言い方に聞こえるかもしれませんが、どんなに頑張っても、解けない問題は解けません。
難しい問題が解けない=勉強が出来ない子ではありません。
まだその時期ではないという事なのです。
難しい問題、応用問題に時間を割くなら、その時間を他の基礎学習に充てた方がトータル成績は良くなります。
私の経験談ですが、難しい問題を間違えた時「それはまだ出来なくても大丈夫」とアドバイスした時の娘のホッとした顔が忘れられません。
教材は学年ではなく内容で選ぶ
教材選びは家庭学習を続ける上で大切なポイントです。
問題集やドリルを選ぶ時、学年で選ぶ事が一般的だと思います。
小学校6年生なら小学6年生のドリル、
中学2年生なら中学2年の問題集といった具合です、
学年相応の学力を持っている場合はそれで構いません。
しかし…
実際の学年より少し下の学年からやり直す方法がオススメ。
勉強が苦手、成績が思わしくないということは、
現在の学習内容を十分理解していない事が想像出来ます。
この原因は過去の学習を十分理解しないまま
次の項目に進んでしまった事にあります。
数学(算数)、国語、英語などは
過去に習った事の上に新しい内容を積み上げる教科です。
そのため積上げ教科とも呼ばます。
言い換えれば、過去に習った内容がきちんと理解出来ていないと
学年が進むにつれどんどん解らない事が増えて行きます。
解決方法は過去の学習をやり直すしかありません。
誰の目も気にせず、自分のペースで進められる家庭学習は
このやり直し学習にとても向いています。
長期的な復習と捉えていただければ良いと思います。
一学年、必要があればそれ以上戻っても構いません。
苦労せずに解るところまで戻る事が大切です。
教材の難易度が実際の学力と合っていないと毎回の学習が苦痛になります。
自分ひとりの力で乗り越える事が出来ないからです。
- 机に向かっているだけで一向に進まない。
- 親がつきっきりで教えないと解らない。
といった状況になります。
これでは家庭学習が身につくはずがありません。
自分一人の力で解ける内容のドリルや問題集が必要なのです。
もちろん、解らないところは先生や教えてくれる大人を頼って構いません。
教材のレベルが合わないとその質問すら出来ないものなのです。