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中学生の勉強は暗記が勝負
誤解を招くかもしれませんが、中学生の成績は暗記力で差がでます。
社会や理科は言うまでもありません。
英語は文法知識よりも単語や例文が沢山頭に入っている方が点数が取れます。
数学も小学校時代より難しくなりますが、解き方をどれだけ覚えているかで差がつきます。
国語も漢字が完璧に書ければ毎回20点は稼げるのです。
発想力やひらめき、読解力ももちろん大切ですが、
覚えるべきことをしっかり覚えられれば成績で頭を抱える事はありません。
成績で悩む子の多くは暗記が不十分です。
覚えるべき事は覚えきる ここが欠けています。
なぜ暗記が苦手か？
勉強が苦手な子は暗記も苦手です。
そもそも勉強は楽しい事ではないでしょう。
中でも暗記作業はとてもつもなく辛い作業に感じているはずです。
覚えないといけないという意識はあるのでしょうが、
覚えきるまで覚えるところまで突き詰められない状態にあります。
暗記も一種の能力です。
覚えれば覚えるほど暗記能力は活性化されて行きます。
暗記が苦手な子は能力がないのではなく、この分野が未開発なのです。
暗記は時間をかけて覚えた方がいい
人は忘れる生き物である
人間の脳は日常生活で起こった事柄の多くを忘れるように出来ています。
あらゆることを覚えていると記憶がパンクしてしまうためです。
必要な事は記憶してどうでも良い事は忘れてしまう機能を持っています。
脳が判断する必要な事というのは、生きる為に必要な事です。
私たちの希望とは簡単にマッチしません。
試験に出るから覚えたいと思ってもそうはいかないのです。
代表的な事は印象深い事と繰り返し起こる事です。
危ない事にあった時、次に危険を避けるためにその事を強く覚えています。
美味しい物に出会った時、食料のある場所や季節を覚えて命をつなぐためです。
面白い授業をしてくれる先生の教科は良く覚えているというのは印象に強く残るためです。
歴史の年号や数式の語呂合わせもこの仕組みを利用したものです。
「一度で覚えようとしない」「繰り返し何度もやる」
暗記学習のコツは、「一度で覚えようとしない」「繰り返し何度もやる」という事です。
そもそも人間は忘れる生き物です。
漢字や単語など覚えても楽しくないものはそう簡単に記憶に入りません。
繰り返し記憶することで、脳に「これは大切」と指令を出す事が出来ます。
物事は一回で覚えられないものです。
焦って「沢山の事を詰め込もう」としないことです。
覚えて忘れてまた覚えてを繰り返す事で記憶は長く定着します。
暗記力は能力なので、繰り返しやっていると必ず効率良く覚えられる段階がやってきます。
短期間で覚えた事より、繰り返し時間をかけて覚えた事の方が記憶に定着しやすい事が解っています。
時間をかけて繰り返し覚える事は長い目で見た時に悪い事ではありません。
誰も教えてくれない辛くない暗記の方法
暗記の方法は昔から人それぞれです。
- ひたすら声に出して読んで覚える人
- ひらすら書いて覚える人
これらは決して間違いではありません。伝統的に伝わる暗記の方法です。
しかし根性がないと出来ない方法です。
根性論に頼らない暗記の方法をご紹介しましょう。
それは思い出す訓練です。
例えば英単語を50個覚えるとします。
最初に暗記を一切せずに解答します。
当然、答えられた問題と間違えた問題、答えられない問題が出来ます。
間違えた問題、答えられない問題を赤ペンで訂正し、3分間だけ暗記タイムを設けます。
どれだけ間違えても3分だけです。人間集中して物を覚えられるのは3分間程度です。
もう一度、解答をします。当然、間違えた数は減るはずです。
同じように間違えた問題、答えられない問題を赤ペンで訂正し、3分間だけ暗記タイムを設けます。
この様に短時間で覚える、思い出すを繰り返します。
コツは一度で全てを覚えようとせず、間違いを減らして行くことです。
間違えた事を責めない、減ったことを喜ぶ事がポイントです！
4回〜5回も繰り返せば英単語の50くらいあっという間に覚えられます。
5回やったところで暗記につかった時間は3分×5回。わずか15分です。
ひたすら書いて覚える方法はいわゆるインプットを繰り返す学習です。
方法は単純ですが、根気と根性は必要です。
ご紹介した方法はインプットとアウトプットを繰り返す学習です。
暗記しているとは言い換えれば思い出せるという事です。
インプットとアウトプットを繰り返すことは思い出す能力を鍛えているともいえます。
インプットだけを繰り返すより短時間で効率的に覚えられますよ。
慣れると間違いが段々減っていくことが楽しくなります。
暗記が好きになるとは言いませんが辛くはなくなるはずです。
この方法で暗記が得意になった子供もいます。